宮崎移住とサーフィンと
2019/07/19
「サーフィンが趣味なんですか?」
と質問されると困る。
”趣味”ではない。
ホームポイントに波があれば必ず海に入る。
朝4時だろうが、
仕事で疲れた夕方であろうが、
体調が優れなかろうが、
必ず入る。
波が良ければ、
雷が鳴っていようが続ける。
海で死ねたら本望だ。
サーフィンは”やる”ものではない。
”趣味”でもない。
「サーファーという”生き方”をする」
が一番近い。
多分これは宗教とかヨガとかと同じなのだろう。
「ヨギーニとして生きる」
が正しい在り方であって、
「最近のマイブームはヨガです♪」
ってのはヨギーニではない。
「今、仏教にハマってます」
「趣味は仏教です」
なんて台詞も聞いたことがない。
仏教徒は日々、
”仏教徒という人生”を生きている。
同じようにサーファーとは、
「”サーファー”という生き方をしている」者を指す。
都会で築き上げてきた実績も収入もすべて捨てて、
見栄や雑念も脱ぎ捨てて、
海辺の町に移住した今
やっと胸を張って堂々と言えるようになった。
「僕はサーファーです」と。
最近までこの言葉に後ろめたさがあった。
週に6日は陸にいるのに、
サーファーと名乗ることに抵抗があった。
宮崎に来て良かった。
おまけに妻もチビも犬も喜んでいる。
家族の時間も増えた。
仕事がない?
だからなんなのだ。
仕事をするために産まれてきた人間なんてひとりもいない。